4月 222016
 

webスポルティーバ によると。

 グランプリファイナル銀メダリストの宮原知子が5位、復帰した浅田真央が7位、2回目の出場となった本郷理華が8位――。2015-2016シーズン、日本女子勢は世界選手権で11年ぶりにメダルを逃した。各選手のスケートから見えた収穫と課題を、プロフィギュアスケーターの鈴木明子さんに聞いた。

―― 今シーズンの終了後にうれしいニュースが飛び込んできました。浅田選手が2018年の平昌オリンピックを目指すことを宣言しました。

鈴木明子(以下:鈴木):この1年間、「自分のスケートは何なのか」と考え、やっとその答えが見えてきたのではないかと思います。「オリンピックという最高の舞台に立ちたい。それが私の最終目標」と口にしたのは、「自分のスケート」の形が見えたから。「順位や点数を超えたものを表現できる」という手応えを掴んだうえで、「勝利を狙える」と感じたのではないでしょうか。

―― 完全復活が期待された世界選手権。浅田選手はショートプログラムで9位でしたが、フリーで巻き返して200点超え(200.30)で7位に入りました。久しぶりに「らしさ」が光る演技でした。

鈴木:この大会で、これまでとは違う喜びを得たように思います。結果は満足できるものではなかったでしょうが、フリー後の表情が「心のなか」を表していました。彼女はずっと完璧を目指すストイックな選手でしたが、少し変化が見られます。体調に不安があるなかで、「やるべきことはやれた!」という思いが伝わってきました。

 自分で自分に期待しすぎて、結果が出ずにもがき苦しんだシーズンでした。「復帰しないほうがよかったと思ったこともあった」と言っていましたが、これからが本当のスタートです。

―― 前回の世界選手権で銀メダルに輝いた宮原選手が5位、前回6位の本郷選手は8位に終わりました。日本人女子が世界選手権でメダルを逃したのは11年ぶりのことです。

鈴木:今回の世界選手権は技術的にも、表現の部分でも素晴らしかった。特に優勝した16歳のエフゲニア・メドベデワ選手(ロシア)は技術が高く、ソチ五輪後の新ルールにマッチした演技構成で臨んでいました。「どうすれば点数が獲れるのか」を熟知していて、ジャンプのあとのつなぎの部分でも緻密な演技を見せて、得点を加えました。彼女の演技がロシア勢の強さを表しています。

―― 日本人選手はそれぞれに持ち味を発揮しながらも、表彰台には届きませんでした。

鈴木:宮原選手は5位に終わりましたが、シーズンを通して安定した演技をしました。少しずつステップを上がっています。内容的には、本人も満足しているのではないでしょうか。ただ、パーフェクトな演技をしても表彰台に上がれない、という現実があります。大事なのは、「この大会で何を感じたか」です。持ち味である「正確でミスのない演技」に何をプラスするか……。ジャンプをもっと大きくするのか、「訴える力」を身につけるのか。どちらも難しい課題ですが、今シーズンの経験が宮原選手を強くしたことは間違いありません。

 一方、会場の温かい雰囲気に助けられたのが本郷選手です。これまでは勢いで滑っているところがありましたが、「お客さんが乗ってくれると楽しい!」と気づいたようです。彼女にこんなに「引き込む力」があるとは知らなかったので、驚きました。

 Posted by at 9:00 PM

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