11月 192016
 

webスポルティーバ によると。

 やるからにはベストを尽くしたい気持ちは持っていますけど、終わってみれば、GPシリーズ2大会は大きな目標に向けてのステップの場になる気がします。ただ、目指す目標に向かって着実に一歩一歩階段を上って行きたいのですけど、『ちょっと待てよ』という部分が残っているかもしれない」

 休養から復帰した昨季も、シーズン前から、佐藤コーチは「未知の世界に足を踏み入れることの覚悟」を口にしていた。ベテランの域に達した選手をどう指導し、トップスケーターの実力を維持させながら、自信を失わせない戦い方をしていけばいいのか。叱咤激励をしながら、50年を超える指導経験を駆使して、一人のトップ選手に付き合ってきた。

 そんな佐藤コーチは、浅田復調の可能性についても話をしている。

「今シーズン、僕が言うのもおかしいですけど、演技についてはうまいなと思って見ています。十分、はっきりと成長しています。減点されているのは何が足りないかというと、体力的な部分で、まだちょっとエンジンが小さいのかなと思っています。エンジンそのものはいくらチューンアップしても限度があるので、それほど変えることはなく、あとはドライバー(運転者)の使い方の問題かなということで考える道はあるのかな。

 例えば、ここでは頑張るけど、ここでは多めに緩めてという具合に、全部(一生懸命に)やっているとオーバーヒートしてしまうから、そういう戦い方は必要だし、それも技術だと思います。それをやり遂げたら本物かなと思いますけど……。『楽しみにしていてください』と言いたいんですが、いまはまだ何とも言えないのがつらいところですね。それでも、一生懸命に取り組んでいますし、トリプルアクセルも跳びたがっていますから、夢は持ち続けたいと思っています」

 シーズン序盤戦、残念ながら結果は思わしくなかった。だが浅田本人も佐藤コーチも、決してあきらめてはいないはずだ。悪いコンディションの中でも、大きな目標の舞台に向けての気持ちを持ち続けて、ぜひともリンクに立って戦い続けてほしいと願うばかりだ。

「(体調だけの問題か? との問いに)それだけではないと思うし、いろんなことが重なってこういう結果になってしまったと思います。早くそれらを克服して、次の全日本選手権につなげたい。そのためにも、この悔しさを忘れないで、全日本では滑れるありがたさを感じながら滑りたいです」

 フランス杯の大会後に浅田はこう語った。プレ五輪シーズン最大の目標である10度目の世界選手権(来年3月・ヘルシンキ)出場を懸けた大一番に照準を合わせるつもりだ。

 トリノ五輪金メダリストの荒川静香さんが言っていたように、ベテランはベテランらしい戦い方がある。実績もあり、経験もあり、技術もあり、若手に負けない表現力もある浅田に必要なことは、左ひざを含めた故障箇所をしっかりと治療して、万全の状態で試合に臨むことだろう。

 12月下旬に行なわれる全日本選手権(大阪)まで約1カ月。残された時間は多くはないが、やるべきことははっきりしている。復活の演技が見られることを期待したい。

 Posted by at 5:06 PM

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