5月 012017
 

産経新聞 によると。

 公開初週の観客動員数で1位と大ヒット中のディズニーアニメの実写化「美女と野獣」。主役のベルを「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンが演じたことや、アニメの数々の名シーンの見事な再現などで話題を呼んでいる。ところが、ビル・コンドン監督(61)は、「実は撮影で、ある間違いをやってしまった」と打ち明ける。試写後に撮り直しにまで発展したという「小さくて大きな間違い」とは…。

■試写で観客が予想もしなかった反応

 問題となったのは、魔女に醜い姿にされた野獣が、幼い王子時代を回想するシーンだ。

 元々のバージョンでは、ベッドで寝ている王子に母親が子守歌として、優しく「デイズ・イン・ザ・サン」という曲を歌う。次に病床の母の横で、今度は王子が同じ曲を歌う場面が続き、彼が幼くして母を亡くしたことが分かる、という流れだった。

 「母親役は、ミュージカルなどで活躍する女優、ハリエット・ジョーンズで、彼女は素晴らしい歌と演技を見せてくれた。ところが、試写を見た観客が予想外の反応をしたんだ」

 試写後の感想で、「魔女の正体が母親だったなんて!」という声がいくつも寄せられたのだ。

 「ばかな」。あわてて作品をチェックしたコンドン監督は、あっと驚いた。

 「母役のハリエットと、魔女を演じたハッティ・モラハンの顔が、スクリーン上で驚くほどそっくりに見えたんだ。同一人物と誤解しても無理がなかった。言われるまで、まったく気づかなかったよ」

■名演の大半が削除

 インターネットに掲載されている2人の写真を見比べると、若く美しいジョーンズと、落ち着いた雰囲気の演技派女優であるモラハンは、まったく別のタイプにしか見えない。撮影時のメークや衣装などの作用で、よく似た外見に写ってしまったのだろうか。

 いずれにしろ、誤解を与えるような場面を放置はできない。コンドン監督は悩んだ末に再撮影を実施し、編集をし直した。現在上映中のバージョンでは、母役のハリエットは、目を閉じてベッドに寝ている姿がほんの一瞬写るだけだ。

 「彼女の演技も歌も全部削るしかなかった。小さいが、大きなミス。本当に残念だったよ」とコンドン監督はため息をつく。

■繰り返しアニメ作品を見て魅力を分析

 本作はディズニーアニメの名作「美女と野獣」(1991年)を実写化。

 森の中の城。美しく傲慢な王子が、魔女の呪いで醜い野獣にされてしまう。人間に戻るには、魔女が残したバラの花びらが散るまでに、誰かを心から愛し、相手からも愛されなければならない。希望をなくした野獣や城の住人の前に、美しい村娘のベルが現れ…。

 コンドン監督は撮影前に繰り返しアニメ作品を見て、その魅力を分析した。

 「野獣だけに注目して全編を見たりもしたよ。それで気づいたんだけど、シーンによって野獣の姿形がずいぶん違う。アニメーターが各シーンに合わせて、最適な野獣を描いていたんだ。これは感心したね」

 美しく、芯の強いベルを演じたワトソンは歌や踊りを披露し、馬も乗りこなすなど大活躍を見せた。

 「エマは素晴らしかった。ベルが、幼い彼女を置いて母親がいなくなった理由を知る場面がある。ベルが真の大人へと成長する場面だが、演じたエマも成長を遂げたように感じた。彼女が最も輝いていた瞬間だった」

■監督お気に入りの場面はここ

 ベルが夕日に染まる丘の上で、まだ見ぬ恋人へのあこがれを歌う場面や野獣とのダンスなど、アニメのさまざまな名シーンが、実写でどのように描かれたかも見どころの1つだ。

 逆にコンドン監督に、新たに付け加えた場面でのお気に入りを聞くと、「野獣が、捕えていたベルを解放した後の場面だ」と即答。

 「愛を知った喜びの歌『ひそかな夢』を、ベルを失って悲しみに沈む野獣が歌うんだ。とても複雑な心境を表した場面。みんなも気に入ってくれるとうれしいよ」と語った

 Posted by at 8:05 PM

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